自転車保険は控除の対象になるのでしょうか?
生命保険に加入していると税金が軽減されるというのはわりとメジャーな制度ですよね。
では、最近加入者が増えている自転車保険はどうでしょうか。
生命保険と同じく「保険」ですから、当然、控除が受けられるのでは?
実際はどうなのか、自転車保険の控除について調べてみました。
生命保険の保険料って、月々の支払いは数千円だったとしても1年分をまとめてみると結構な金額になりますよね。
その分だけ税金を軽くしてただけるのはとても助かりますが、この控除制度は他の保険にも適用されているのでしょうか?
そもそも控除とは何か?
よく聞く言葉だけど意味はイマイチよくわからないという方もいらっしゃるかもしれません。
控除とは、ある金額から一定の金額を「差し引くこと」を意味しています。
税金の金額って人によって違いますよね?
それは、税金の計算する前に「一定の金額」を引き、その残りに税率をかけて計算しているからです。
その「一定の金額」のことを「控除額」と呼んでいるんですね。
ここには「生命保険料控除」も含まれており、加入額に応じて最高5万円が控除されるという決まりになっています。
さて、そこで、「生命保険が控除の対象になるなら自転車保険だってOKじゃないの?」という疑問を抱く方も多いでしょう。
しかし実際は、同じ保険でも生命保険と自転車保険とでは扱いがちょっと違っているようなんです。
結論から言うと、自転車保険は税金の控除対象にはなりません。
年末調整で控除対象となるのは、「生命保険」「個人年金保険」「地震保険」のみと決められており、自動車の保険だって控除対象にはならないんですよ。
「え~!ホントに!?」と思われる方は、加入している自転車保険の営業担当者に聞いてみてください。
少なくともau損保の「自転車向け保険 Bycle」に関しては、「控除の対象にはなりません」とハッキリ言われた友人がいますので間違いないはずです。
そもそも、自転車保険の多くは月々の保険料が数百円(500円未満の保険も多いですよね!)ですから、控除されたとしてもたいした控除額にはならないのでは?
・・・なんて思っているから、私はお金が貯まらないのでしょうね。
前述のとおり、自転車保険は税金控除の対象にはなりません。
ただ、例えば自転車の盗難に遭ったとか、地震で破損したとかいう場合は、加入している保険の種類によっては控除の対象となります。(これを雑損控除といいます)
この場合、支払っている保険料が控除されるというわけではなく、盗まれたり壊れたりした「自転車本体」の分が控除されるという形になりますので誤解ならならないように!
※ちなみに「生活に必要不可欠なものだった」と判断されなければ控除対象にはならず、たまにしか乗っていなかった自転車などは控除を受けられません。
また、自転車事故でケガをして通院した場合、かかった医療費が10万円/年を超えると「医療費控除」という制度も利用することができます。
ただし、誰かが「あなた、年間10万円以上の治療を受けているから税金が控除されますよ。」なんて教えてくれるわけではありません。
自分で申請しなければ受けられない控除ですから、ここはしっかり覚えておきたいですね。
自転車に関する事故や盗難被害に遭った場合、自転車保険でどこまでカバーできるのか、またどこからはカバーできないのか。
税金との関係はどうなっているのか。知っておかないと損をすることも多いので、加入前にしっかり確認しておきましょう。
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