戻り率が高いだけで学資保険を選びますか?
戻り率が高い学資保険、確かにそれは学資保険を選ぶ上での一つの目安です。
ただ、戻り率が高い代わりに、月々のが保険料が高いなどのデメリットも必ずあるもの。
他の点にも着目しなければ、上手い学資保険選びとはいえないのです。
学資保険は貯蓄型の保険、何かがあったときのための備えというよりは、学費を貯める手段という性格が強いもの。
お金を貯めるためならば、通常ならば預金や貯金というものが頭に浮かびます。
しかし、現在の日本は歴史的な低金利時代、年利0.1%で高金利といわれてしまうのです。
もっと、金利が高いものはないのか?そんな場合に役に立つのが学資保険。
預貯金に置ける金利に当たる、戻り率(返戻率)だけに注目しても、預貯金よりも有利な商品が数多くあります。
加えて、学資保険は貯蓄型といいながらも保険商品。
保険料を払込んでいる人、主に保護者に何かが起こり、保険料が払い込めなくなった場合でも、返戻金は払われる仕組みになっているのです。
戻り率の高さだけで、学資保険を検討すると、明治安田生命の「つみたて学資」や日本生命保険の「ニッセイ学資保険」。
そして、ソニー生命の「学資保険スクエア」が3強となります。
戻り率はそれぞれ120.9%、118.6%、117.0%ですから、預貯金の金利では考えられない戻り率。
例えば、明治安田生命のつみたて学資なら払込んだ保険料の総額が約177万円で、返戻金は200万円という計算になります。
しかし、払込期間が非常に短いというのが、この学資保険の特長。
子どもが0歳から開始して、払込の期間は15歳まで。
月々の保険料は9,867円と、高額に設定されている。
明治安田生命の商品を例に取り上げましたが、これは学資保険全般に見られる傾向。
戻り率が高いものは、月々の保険料が高く、払込期間が短く設定されているものなのです。
月々の保険料をもっと低く設定することはできないのか?
そんな風に考えると、他の学資保険を見ていくことになるのですが、今度は戻り率が高いものは望めない。
戻り率が高いならば、払込期間が短いので月々の負担が重い。
戻り率が低いならば、払込期間が長いので月々の負担が軽い。
このようになっているのです。
また、戻り率が高い=学資保険の価値ではありません。
小学校・中学校・高校などの入学の際に祝い金がもらえたり、医療保険が付いたりという付加価値がついているものがある。
それらも学資保険の重要な価値なのです。
戻り率が高いのはたしかに重要ですが、払込期間はどうなのか、その他の付加価値はどうなのか?
学資保険が持っている様々な側面を検討して、家庭の事情にあった物を選ぶ必要がある。
ならば、どのようにして学資保険を選ぶのがかしこいのか?
色々考えなければいけない点は多いのです。
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