返還率のみを重視して学資保険を選ぶのは間違い?
返還率(返戻率)は学資保険の重要な要素ではあるのですが、一要素でしかありません。
学資保険を選ぶ上で、返還率以外の要素も考慮しなければ、保険の意味すらなくなってしまう。
単なる貯蓄ならば、外貨預金などの選択肢もあるのですから。
学資保険は貯蓄性が高いとはいっても、保険の一種。
ですから、月々一定額の保険料を満期まで払込む必要がありますし、つつがなく払込を終えたら返戻金が受け取れます。
ですから、学資保険で重要なのは払込んだ保険料の金額と、返戻金の割合。
つまり返戻率なのです、、、返戻(へんれい)率、そして返戻金。
まあ、保険の世界でしか使わない用語、こんな用語は保険の世界には非常に多くて、わざと分かりにくくしているのではないか?
そんな風に感じてしまうのです。
返戻率とは、いくら払込んで、いくら戻ってくるのかという割合のこと。
よく「戻り率」とか「返還率」なんて言葉を使っている人がいるのですが、まあ、間違い。
返戻率であって、返還率ではありません。
さて、学資保険の利用者の声を聞いていると返還率(返戻率)は、学資保険を選ぶ上での重要な要素。
となっている一方で、返還率だけで選んでいる人は少ないもの。
例えば、かんぽ生命の「はじめてのかんぽ」、こちらはあまり返還率が高くないことで知られている学資保険。
にもかかわらず、人気が高い学資保険だったりするのです。
その理由は、やはり日本郵便の商品であるという安心感と、郵便局で加入できるという身近な感じ。
この2つ、確かにいくら返還率が高いといっても、安心感がなければ、加入する気が起きないものです。
その一方で、せっかく学資保険に加入するならば、返還率が一番という人もいます。
返還率が低い上に、解約すると元本割れを起こす学資保険、これでは金融商品としてあまりにも魅力がありません。
あまりに返還率が低いようだったら、銀行の普通口座に預けておいたほうがマシ。
そんな風に考えることもできるからなのです。
返還率が一番!そんな風に考えている人向きの学資保険を見つけました。
KFGの学資積立プラン、最大で152%という、高い返還率になっているのです。
が、この学資積立プラン、よく見ると学資保険ではなく「積立」。
親に万が一のことが起こった場合に、保険料が免除されるなどの保険の側面が全くありません。
更によく読んでいくと、外貨預金の一種のようですから返還率が高いといっても、為替リスクもあるのです。
そして高い返還率といっても、それは保証されたものではなく、過去の実績から算出されたもの。
なかなか、落とし穴がありそうなのです。
ですから、返還率だけに着目すると、学資保険の本来の役割を忘れてしまいがちになる。
そんな危険性があるのです。
もちろん、外貨預金は資産形成で非常に魅力的な商品ではあります。
しかし、学資保険と同じではないという点には注意が必要なのです。
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