がん治療は入院型から通院型がメインにシフト!医療保険だけでも対処できる?
がんを早期のうちに発見できるようになり、がん治療のあり方も従来とは様変わりしています。
業界は、従来の「入院」「手術」に加えて「通院」の保障を手厚くする方向にシフトしていますが、これから加入するならがん保険と医療保険、どちらを選ぶのが手堅いのでしょうか?
がんの罹患状況も治療方法も変遷していく今、保険にはどんなニーズがあるのか?
今回は「通院」の保障に注目してみましょう。
がん治療といえば、かつては「入院して悪い部分を切って治す」という方法が主流でした。
実際、1996年にがんで入院治療をした人は134,000人であるのに対して通院は127,000人。
入院して治療する方のほうが多かったのです。
それが、2017年になると、入院治療が126,100人で通院が183,600人となり、数値は逆転しています。
医療技術の進歩と共にがんを初期で発見できるようになり、投薬や放射線で治療できるケースも増えてきたということですね。
となれば、万が一に備えて加入する保険に求める条件も変わってきます。
特に医療保険は、これまでは通院治療には手厚い補償がついていない商品が多かったので、これから加入する方は入院に加えて通院補償も手厚い保険を選びたいところです。
筆者の両親もそうでしたが、がんは「手術だけ」「通院だけ」で治療できるほど簡単なものではありません。
たとえば母は、乳がんの手術で腫瘍を切除しましたが、「転移の可能性もある」ということを考えて通院で抗がん剤の治療も受けました。
父は悪性のリンパ腫で通院で投薬治療を受けていますが、「症状に合う薬を見つけるために検査入院が必要」ということで約1ヶ月入院しました。
つまり、もしがんにり患してしまった時のことを考えれば、「入院・手術だけ」「通院だけ」、どちらか片方だけが手厚く補償される保険では不十分。
入院も通院もバランスよく補償してくれうる保険が好ましいのです。
そのような観点から考えると、医療保険よりもがん保険のほうが、「がん」という病気の特性をよく考慮した補償内容となっていると言えます。
しかし、昨今では医療保険でも十分にがんの入院と通院に備えられる商品が増えてきました。
たとえば、オリックス生命保険の「医療保険 新CURE」では、がんで通院した場合に日額5000円(または10000円)が支払われるプランがあります。
⇒ 参考:オリックス生命保険の「医療保険 新CURE」 選べる保障
オプションなので保険料は高くなりますが、幅広い病気やケガに備えつつ、費用を抑えながらがん治療にも備えたいという方にはおススメ。
理想的には医療保険とがん保険の両方に加入するのが万全ですが、経済的な事情を考えるとそうもいかない・・・というのが多くのご家庭の実状でしょう。
がん診断一時金が少なかったり、入院保障に支払いの限度額があったりと、がん保険に比べて心もとない部分があるのも事実ですが、バランス重視でいくなら「医療保険にオプションでがん保障を付加する」というのが手堅い選択といえます。
「通院治療」という観点からがん保険と医療保険を比較してみました。
ポイントをまとめます。
- 昨今のがん治療は入院・手術よりも通院型にシフトしている
- 「がん」という病気にオールマイティに備えるなら、やはりがん保険が手堅い
- 一方で、最近は通院補償を含め、がん治療に特化したオプションをつけられる医療保険も増えている
入院・手術して終わるか、それとも何年も通院して治療することになるのか。
実際のところはがんになってみないとわかりませんが、がんが長引く病気であることは揺るがない事実です。
どんな状況になっても家族に経済的な迷惑をかけることがないように、家計の収支とのバランスを見つつ自分たちの経済状況に合った保険を選びたいものですね。
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